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歯科医による「留学」と学歴詐称について思うこと

· プログ

「ニューヨーク大学歯学部留学!」

「南カリフォルニア大学歯学部修了!」
こうした経歴をホームページに掲載している歯医者さんの9割以上が、誰でも入れるCDE等の短期留学や聴講生、卒後プログラムに参加しただけだよね、笑   たしかに、本当に南カリフォルニア大学やニューヨーク大学の歯学部、ハーバード、ペンシルバニア、コロンビア大学等の専門医課程を修了した日本人の歯科医はほとんどいないでしょうから、学歴詐称と言われても仕方ないのかもしれません。
「ハーバード大学MBAに合格して、修了するのがどれだけ大変だと思っているんだ!」
と先日テレビのコメンテーターも怒っていました。
実際、人生をかけて、あらゆるリスクをとって、チャレンジして、手にいれた学歴。簡単に考えて欲しくない、という気持ちも分かります。
でも。
個人的には、そんなに腹を立てることでも、腹立たしいとも思いません。
歯科医師なら、本当に実力があって、努力を続けていて、患者さんの役に立っているなら、それでいいんじゃないか。
短期留学だって、誰でも出れる卒後研修だって、参加すればそのための準備やセミナー、世界中から集まってきた参加者達との交流、日本人歯科医師同士の交流を通じて、必ず得るものがあるはずです。
たとえただのブランド志向、肩書き、修了書コレクションだったとしても、何も勉強もしないで、ゴルフばかりやっているよりはよほど世の中の役に立っている。
実際、米国補綴専門医の全員が素晴しい技術や知識を持っているわけではないというのもあります。 インプラント入れることしか考えていない歯周病専門医、顎位なんてお構いなしで歯を綺麗に並べるだけの矯正専門医、ジルコニアやセラミックをセットするだけの補綴専門医等、けっこうひどいことしている専門医もいたりして。
逆に一般歯科医でも、すぐれた臨床家はやはりいるんですよね。ニューヨーク大学の短期留学に来ていた先生達との素晴しい出会いもありました。 学歴で差がつかない中で、最後に試されるのは、差を生むとすれば、何か。
それは何かというと、まずは実力。そして間違いなく「人間性」です。
アメリカで様々な出会いや経験を通じ、おかげでどこでどんなに素晴しい学歴や経歴のドクターとあっても、盲目的に崇拝することはありませんし、逆も然りでそのヒトの実力を見極めようとするようになりました。
今日も昨日も、スタッフが私のいないところで、患者さんにこそっと言われたそうです。
「ニューヨークだか何だか、私は英語は分からないけど、慶應はすごいね。でも何で、白先生は、慶應法学部卒業したのに、わざわざ歯医者になったの?変わってるね、笑。。」
ニューヨーク大学歯学部補綴科大学院修了の「米国補綴専門医」より、患者さんに響くのは「慶應大学法学部」。
患者さんにも、学歴なんて伝わらないし、それが技術、スキル、経験の証明になるかというと、案外そうでもない。。
ホームページで、学歴なんて「盛る」より、毎日目の前の患者さん一人一人に真摯に向き合って、臨床を行うことの方がよほど大切なんだと思います。

人間性を磨き、知識やスキル、経験を積み重ねていくこと。

これからも、その努力は怠らないようにしていきたいです。
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